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仕事の進め方で考える 部下の対処法の秘訣とは?

仕事の進め方で考える、部下の対処法の秘訣とは?

マネジメントとは、「部下」、「組織」を持ち、自らの権限の範囲の中で組織(チーム)を運営し、会社からのミッションを達成していくことが基本です。しかし、実践するには様々なハードルがあります。

今回は、そんなハードルの中でも「部下」をテーマに、仕事の進め方の傾向でのマネジメント方法を解説したいと思います。

3つの仕事の進め方

それでは、以下の3つの傾向で考えてみましょう。

・プロセスを重視
・作業に集中
・成果を重視

では、これらの仕事の進め方はどんな特徴があるのでしょう。傾向から予測できることを、ポジティブポイント、ネガティブポイントで分析していきます。きっとこの中にあなたの部下にも当てはまるものがあるはずです。

プロセスを重視

<ポジティブポイント>
過去学習・経験してきた成功パターンを職務プロセスに組み込み、しっかり確実に実行。チームの中でのコミュニケーション能力も高く、要求に対してしっかり応えられる。

<ネガティブポイント>
結果よりプロセスだと思っていることが多いので、プロジェクトの目的が曖昧だったり道筋がしっかりしていないと、仕事を進めても途中で迷ったり、自己肯定感を得る機会を作るのが苦手なので、ストレスを感じやすく、その場合パフォーマンスが著しく下がる。

作業に集中

<ポジティブポイント>
単純作業を処理するのが早い。目の前であふれる細かい仕事を拾って、処理することが得意でストレス耐性がある。突発的に発生した業務も処理能力が高いので、任せやすい。

<ネガティブポイント>
鳥の目を必要とするような大きい要件定義が苦手。作業をこなすことに一定の自信と自己肯定感が強いので、作業に集中するあまり、全体のプロセス、目標、必要な「報・連・相」などを見失いがちで、要求とは違いことをしてしまう場合があったり、コミュニケーション能力が低い場合がある。

成果を重視

<ポジティブポイント>
KPI達成の意識が高く、目的の達成のために多くの仕事量をこなすことや理不尽にも耐えられる耐性や忖度力がある。数字への達成意識が強いので、KPI管理や達成のためのプロセス管理など、プロジェクトマネジメント能力が高い。

<ネガティブポイント>
目的の達成のために手段を選ばないフシがあるので、プロジェクトメンバーに対して理不尽なスケジュールを強要したりなど、輪を乱す場合もあったり、色々な仕事や緒織を広く浅く経験・学習しているので、難易度が高い仕事に一人で対応できなかったり、細かすぎる仕事ではミスを出す場合も。

いかがでしょう。仕事の進め方にによって、部下の個性には大きくこのような傾向があるのではないでしょうか。

マネジメントでの対応方法

では、これらの傾向を考慮して、よりネガティブな動きにならないよう対応するにはどうしたら良いでしょう?

プロセスばかりを重視してしまう場合

役割や業務範囲を正確に伝え、やり方をまず褒める。突発的なトラブルに対処したりすることが苦手なので、褒めるときにやり方を把握し想定できるトラブルに対処できるよう、自分も心がまえをしておく。

ただ、やり方に対して「そのやり方だとミスが起きる」など、直接的な物言いでアドバイスをしてしまうと、経験していないことを想像することが苦手なのでアドバイスのつもりが逆にパフォーマンスを下げてしまう原因にもなってしまいます。

このような場合は、1on1などを細かい時間軸で行い、業務に関する進捗をそれとなく確認することが対処しやすいかと思います。もし、会社の制度で1on1などの文化がない場合は、チーム独自で朝会・夕会などを行ったりすることも効果的です。

作業に集中ばかりしてしまう場合

どれだけ仕事早く処理するか?どれだけ多くの仕事をこなすか?ここにやりがいを感じていることが多いので、チームメンバー同士のフォロー役に回ってもらったり、メンバー間での役割を細かく分解し、業務難易度に関係なくその役割の中での達成度をしっかりチーム間で共有できる環境を作る。

特性上、縁の下の力持ちのような業務を行ってもらうことが多くなってしまうので、しっかりと本人の貢献度が見えるような環境を用意することが効果的です。

コミュニケーションが苦手な場合も多々あるので、業務分解と合わせて会話をする周期などもチーム全体でのバランスで設計しておくのも良いでしょう。

成果ばかり気にしてしまう場合

今、本人ができること・そうでないことを把握させ、マネジャー自信も理解する。これはこのタイプの人材だけではなく、周囲のメンバーの能力も可視化するという意味も含みます。

このタイプは、一人で完結する業務を行っている場合は恐らく問題ないのですが、一番のリスクはチームでの業務を行うとき。

意識の高い人材であることには変わらないのですが、仕事は一人で完結できないということを、自己分析できる環境を用意することで、他メンバーへの尊敬や自分に足りないものを内省したりなど、成長する方向性を自己認識できる状況を用意することで、リスクを減らすことができるでしょう。

もちろん、達成意識が高いので、その時は大いに褒めましょう。そして、その要因も振り返ることを忘れずにマネジメントを行うのも忘れてはいけません。

いかがでしょうか。

一概に3つには分けれないかと思いますが、個性や傾向をしっかり理解・分析した上で、コミュニケーションとり、部下と承認しあえる環境を用意することもマネジャーとしての役割ではないでしょうか?

思い込みを捨てて、冷静に部下の行動を分析してみるのもいいかもしれませんね。

BELLWETHER

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