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コミュニケーションの 質を高める

部下の自己肯定感の高低による働きかけ

新しいことにチャレンジする時や何かしらの業務を完遂していく上では、自分はできるはずだという一定の自信が必要になります。

自分の価値に対する認識は幼少期からの環境や経験が影響しているとも言われますが、仕事で成果を出すために自信を持ったもらいたいときにマネージャー(上司)が部下にどのように関わるとよいのかを自己肯定感と自己効力感の2つのキーワードから考えていきます。

自分を大切な存在だと認識する

自分の存在や在り方をポジティブに受け止める感情で、自分の存在を肯定的に受け止める感情を自己肯定感と呼びます。

他者との比較や他者からの評価によらず、ありのままの自分を受け入れて「自分は大切な存在だ」と認識できている状態は、自己肯定感が高い状態です。

一方で、「自分は必要とされていない」「自分は取るに足りない存在だ」と自分を卑下する気持ちは自己否定と呼ばれます。

自己肯定感が高い状態の特徴としては「物事を肯定的に受け入れられる」「主体的に行動できる」「感情が安定している」「人との違いを受け入れられる」「失敗を糧にしていくことができる」などが挙げられます。

自己肯定が高いからといって、現状維持で向上心がないわけではなく自分を受け入れ現実をあるがままに受け入れる傾向が高いと言えます。

一方で、自己肯定感が低い状態では、「不安を感じやすい」「言動が受け身になりやすい」「他者からの評価が不安になる」「小さな失敗で、自分を全否定する」などの傾向が出やすくなります。

自己肯定感を踏まえた働きかけ

仮に自己肯定感の高い状態部下の場合は、マネージャー(上司)は、部下自身のポジティブな自己認識を活かして「部下への期待を表明する」「何かしら新しいチャレンジを促す」「失敗してもどう活かせばよいか示唆を与える」というアプローチが有効でしょう。

自己肯定感の低い状態の部下に対しては、心理的な安全性を確保することが必要です。

部下が自分自身を肯定的に受け止められるように、「事実に基づいて褒める」ことや「周囲の評価を気にしすぎないように促すこと」が有効になります。

自己肯定感が低い状態では、事実をネガティブに認識するようなバイアスがかかりがちなので、事実ベースでマネージャー(上司)としての認識を折に触れて伝えていくと良いでしょう。

また、評価や周囲の目を気にしすぎる傾向にもあるので、周囲からその部下に対する感謝やポジティブな仕事の評価を聞いた時には、本人にフィードバックすることも心理的な安全性を高め、自己肯定感を高めるきっかけになると考えられます。

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